英語原書が苦痛でなくなる5つの原則
「読まなきゃ」と思うほど、英語の原書は遠ざかっていきます。ページを開いても眠くなる、最後まで読み切れない、内容を覚えていられない――そんな悩みを抱える日本の読者が、読書を生活の一部に戻すための5つの原則をまとめました。
原則1:自分に役立つ本だけを選び、合わない本はすぐ閉じる
流行ランキングやSNSの推薦に振り回されても、得られるものは少ないまま。Useful かどうかを次の3つで判断しましょう。
- 課題解決に直結するか:習慣化を身につけたいときは Atomic Habits、メンタルを整えたいなら神経科学やドーパミン解説の本など、今の自分に必要な処方箋を選ぶ。
- 純粋な好奇心を満たすか:徳川家康や坂本龍馬の伝記を読む感覚で、Benjamin Franklin や Elon Musk の伝記を読む。成功者の舞台裏は年代問わず面白いものです。
- エンタメとして楽しめるか:Neil Gaiman の幻想文学、話題の『三体』、Jimmy O. Yang のコメディエッセイなど、ドラマを見るように没入できる作品を選ぶ。
どれにも当てはまらない本は Book Off の未読本のように積んでおく必要はありません。迷わず次へ進みましょう。
原則2:複数冊を並走させる
優秀なビジネスパーソンほど、同時に数冊の本を回しています。
- シントピカル・リーディング:同じテーマの本を3~5冊同時に読み、共通項を洗い出す。マーケティングや交渉術など、短期間で知識を体系化できます。
- クロスジャンル読み:説得術→SF→詩→営業→脚本術…と科目を切り替えると、飽きずに読み進められます。NHKのバラエティ番組をザッピングする感覚でOKです。
原則3:時間の試練を乗り越えた本を優先する
新刊はプロモーションが上手だから売れている場合も多いもの。そこで頼りになるのが リンディ効果――長く読まれてきたものは、これからも生き残る確率が高いという考え方です。
1936年初版の How to Win Friends and Influence People が今もコミュニケーションの定番なのは、内容が普遍的だから。昭和の名著を手に取る感覚で、英語の古典的ビジネス書にも目を向けましょう。
原則4:紙・電子・音声をフル活用する
長文や難解な一文が続くと感じたら、フォーマットを変えるだけで理解度が跳ね上がることがあります。
- 紙の本で線を引きつつ、Kindle で辞書機能を使う。
- Audible や audiobook.jp で音声を聞きながら同じページを目で追う。プロの朗読者がリズムを刻んでくれるので、構文が自然に分解されます。
フォーマットを揃えるコストはかかりますが、1つのアイデアがキャリアを変えると思えば十分に元は取れます。
原則5:読んだら即アウトプット
読後に友人へ説明できないなら、まだ理解できていない証拠です。アウトプットを習慣にしましょう。
- 即実践:気に入った表現はその日のメールやSlackで使う。
- シェアする:家族との夕食や社内勉強会で「この本で面白かったのは…」と語る。人に教えるのが最強の記憶術です。
- 生活に組み込む:Cialdini の Influence を読んだなら、翌日の商談で1つ説得テクニックを試す、など行動に落とし込む。
これら5つの原則を取り入れれば、英語原書は「苦行」から「自己投資の最先端」へ。読むスピードも定着率も上がり、日本語の本と同じくらい自然に手を伸ばせるようになります。